タペストリーとは

目 次
本来タペストリーとは
「タペストリー」とは、本来は織物で風景や人や物を表現したものです。
—タペストリー(英語: tapestry)は、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物の一種。—ヨーロッパへは、11世紀に十字軍が東方の産物として手織り絨毯を持ち帰ったのがタペストリーの始まりとなる。華やかな絨緞を靴で踏むのは忍びないことから、壁にかけたところ、部屋の装飾になるだけでなく、壁の隙間風を防ぎ、断熱効果が認められた。ここからヨーロッパでの需要が高まり、国内で生産できるつづれ織りのタペストリーが生まれた。—(Wikipedia)
そのため海外のGoogleでの 「 tapestry」 の検索結果(画像検索)は …
そうそうこれがタペストリーですよねえ。
日本ではタペストリーは
ところが、日本ではちょっと事情が違います。
日本で「タペストリー」で 【画像】 検索すると…
なんか上下にパイプが付いて、紐で吊れるようなものがメインですね。
そしてアニメが多い!
なぜ海外と日本で「タペストリー」のイメージがこうも異っているのでしょうか。
実はそれには我々大判出力業者が若干関わっています。
90年代に開発された大判出力技術は、大型インクジェット出力機の登場で一気に広まりました。
印刷素材も紙だけでなく、布をはじめ色々な物への印字が可能になりました。
この時、大型出力を広めるため、特にこの布での大きな印刷ができるというのはPRポイントでした。
ただ布なので、そのまま壁に貼ってもいまいちぱりっとしない。
そんな時注目されたのがこの「タペストリーキット」という名称でホームセンターなどで市販されていたこの商品です。
もともとは絵柄のついた布をインテリアとして誰でも縫製なしに、簡単に壁に飾れるように作られたもの。
Amazonでも色々な種類のタペストリーキットが販売されています。> Amazon
これは便利と、布だけでなく、合成紙などインクジェットで印刷できるものに取付け、これもタペストリー加工品として商品にしました。
当社もはじめは一応タペストリーなので布素材だけだったんですが、現在はPETフィルム素材のタペストリー印刷も取り扱っています。
知り合いの英国人に聞いたら、これはタペストリーじゃない、「バナー」だよとは言われていたんですが…
日本でタペストリーとは 「吊り下げられて、丸めることができるもの」であれば素材は布でなくても良いということになっているようです。
タペストリー印刷の用途
軽量で、丸めて持ち運べ、掲示も吊るだけと簡単なので、様々な用途に使用されます。
展示会では従来のスチレンボードパネルの代わりに多く使われるようになってきました。
家族写真やペット写真など個人ユースでも。
もちろん店舗でも
タペストリー印刷の方式
・インクジェット印刷
当社のタペストリー印刷はこの方式になります。
仕組みは家庭用のインクジェットプリンタと同じです。
しかし、機械は横幅が1.5mほどもある業務用の大きな出力機となります。
印刷精度は日進月歩で、いまでは大型でも非常に高精細で、また高発色で印刷されます。
定形のA1サイズならA1サイズの用紙に、A0サイズならA0サイズの用紙に印刷されると思っていらしゃる方が意外と多いのですが、そうではありません。
この出力機にロール状の印刷素材、幅が1mを超えるものを取り付け、このロール状の素材に印刷した後に、A1サイズやA0サイズなどの仕上がりサイズにカットします。
・捺染印刷
水溶性のインク使い、布地にスクリーン印刷方式で印刷します。
印刷後に蒸気と熱でインクを布の中に浸染させます。
近年、この印刷の部分がスクリーン印刷でなく、インクジェット方式の出力機でおこなううことが増えてきています。
タペストリー印刷の素材
ポリエステル布、綿布、キャンバス、テトロンポンジ、ターポリンなど様々な素材が使用され、また厚みも色々な種類があります。
またPET合成紙やPP合成紙なども使われます。
※印刷方式ごとに使用できる素材が異なります。
サイビッグネットでは
当社では高発色ポリエステル布へ印刷してタペストリーに仕上げています。
様々な布素材をテストし、もっとも高精細で高発色なものを採用いたしております。
また防炎クロスの取り扱いもございます。
展示会やイベント、自宅の装飾など様々な用途にお使いいただけますので是非ご利用ください。
※すべて屋内での使用を前提としており、屋外での使用はできません。インクの耐水性はある程度あるのですが、上下のパイプ等は屋内仕様で屋外での使用では破損のおそれがあるためです。
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