「解像度」ってなに?|わかる解像度|サイビッグネットのお役立ちブログ!

「解像度」とは一体何でしょうか。最近では日常会話の中でも、ある人物や行動に対するツッコミのひとつとして「解像度高っ!」といったような使われ方もするようになってきた「解像度」という言葉。元々は主に写真や印刷業界で使用されることが多かった用語です。ポスターや写真パネルを作る時・また紙焼き写真や印刷物をスキャン(=デジタルデータに変換)する時に、まず頭を悩ませる要因の1つが「解像度」ではないでしょうか。画像ファイルを含む原稿データを印刷するには「解像度」の理解は必須ですが、言葉の印象から難解なものと感じている方も多いようです。ここでは当サイトによくお問い合わせいただく解像度についてまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
「解像度」ってなに?
解像度とは
まず「解像度」とは、本来の単語の意味としては ”対象のものを分解する度合い” のことです。
最近ではその意味合いから、物事がより細部まで良く見えていて(分解出来ていて)思考がハッキリクリアで洞察が鋭く、物事を明瞭にわかりやすく伝えられる人のことを「解像度が高い人」と呼んだり、自らの漠然とした想いや抱えている妄想に対してこだわりを持ち、マニアックな視点で、それをリアルに鮮明に具現化することに励む、または活動することを「解像度を上げる」と言ったりもするようですが、 これらの言葉の使い方の正誤はさておき…
印刷業者から「画像データの解像度は充分ですか?」と聞かれた時の「解像度」とは、 “画像解像度” のことを指しています。
さて、ここからは 画像解像度 についてのお話しになります。
画像解像度 とは 対象の図画等をデジタル化(画素に分割)する時に、
「どれぐらいの細かさで画素に分割するか」の度合いを「一定単位あたりのピクセル数」で示したもの。
端的に言うと画像における「画素(ピクセル)の密度」のことです。
※画素(ピクセル)は画像の最小単位になります。
それだとまだ「なに言っているのかわからないよ…」という方は
「画像解像度」の感覚的な捉え方として、ひとまずざっくりと
・「画素」とは1個の色の点
・たくさんの「画素」が 縦・横 に並んで「画像」が出来ている
・「画像解像度」は、画像における「画素の細かさ」 のことで、
「高い → 細かい」、「低い → 粗い」
というイメージをもってもらえたらまずはOKです。
画素の密度が低い(単位面積中の画素数が少ない)と、画像はモザイク画のようなガタついたものになります。
そのような低解像度の画像の状態を「画像が粗い」と表現することがほとんどですが、画素(ピクセル)の角がハッキリと目視できるその形状から「ギザギザ」や「ガタガタ」と表現したり、最近では品質の悪さをオノマトペ(擬態語)で表現していると思われる「ガビガビ」と表現する方も多く見られるようになりました。
(業者間では「ジャギー(jaggy)が目立つ → ジャギってる」と言ったりもします)
それらの言葉は全て「画像解像度が低い」状態を指しています。
(※ 余談として、わざと低解像度画像に似せてクラシックゲームキャラ風にガタガタに描く”ピクセル画” または “ドット絵“という表現方法もありますが)
それを知っていれば、印刷用の画像データを入稿した時
「解像度が低くてガビガビですよ」と言われても
「は? 画像がガビガビってなに? どいうこと??」とパニックになることなく
「あー!もっと画素の詰まった(画素数が多い)画像じゃないと 綺麗には 印刷ができないってことなのね」
と理解し、その後の対処ができると思います。(^ ^)
なお、印刷やディスプレイなどの出力機器の場合 、
最小単位は「画素(ピクセル) 」ではなく 点(ドット)
解像度とは「画素の密度」ではなく 点(ドット)の密度 のことを意味しますが、
捉え方としては、画像の場合の 画素(ピクセル) ・ 画素(ピクセル)の密度 と同じで問題ないと思います。
※画像については下記ページでも細かく説明しているので、
ご興味ある方はぜひご参照ください。
☆関連記事:「画像サイズとは?」画像データの基礎的なこと
画像解像度の表示方法
解像度を数値で表す場合は「一定の長さの間に並ぶ ピクセル(画素) もしくはドット(点)の数」で表します。
画像そのものに対する解像度を表す場合は ppi(ピーピーアイ)、
その画像を出力するモニターや印刷の場合は dpi(ディーピーアイ)
という単位を使用し、
画像の幅1インチ(=約2.54cm)あたりに並ぶ pixcel(ピクセル=画素)の数、
もしくは dot (ドット=点) の数で表します。
画像を表現する時の格子(=画素・点)の細かさを示すものなので、数値が高いほど精細な画像になります。
ここ注意!
WEB制作などでも使用される「画面解像度」の場合、解像度は上記で説明した「画素の密度(dpi)」では表記せず、PCモニタやスマートフォン等、ディスプレイ画面に表示される 総画素数 をそのまま(横のピクセル数 × 縦のピクセル数)または(縦のピクセル数 × 横のピクセル数)で表します。

dpi(ディーピーアイ)とは
dpi とは dots per inch (ドット・パー・インチ) の略で 解像度の単位 です。
印刷において「1インチ(=約2.54cm) の幅に点(ドット)がいくつ入っているか」を数値で示すためのものですが、デジタル画像の場合は画素の密度を表す単位として「幅1インチ(=約2.54cm) あたりに並ぶ画素の数(ピクセル数)」を表します。

※Photoshop等、画像解像度の単位を ppi (ピーピーアイ:pixels per inch) で表す場合もあります。画素=ピクセル のことなので、「画像解像度」としては ppi の方が正しい表現ですが、画像データのピクセルを点(ドット)に置き換えて出力するディスプレイやプリンタ側での単位が dpi であることから、画像の解像度を指す場合でも慣例的に dpi が多く使われます。
解像度・画像サイズ・印刷サイズ の関係
解像度 (dpi:ディーピーアイ)
= 画像サイズ (px:ピクセル) ÷ 印刷サイズ (inch:インチ)
解像度 は 画像サイズ (ピクセル数) と 印刷サイズ で決まります。言い方を変えると、
解像度 ・ 画像サイズ(ピクセル数) ・ 印刷サイズ
これら3つのうちの2つがわかれば残り1つは計算で導けます。
解像度の計算方法について詳しくは こちら をご参照ください。
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