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Keynote(キーノート)でポスターを作ろう!

2018.12.01

keynoteで学会ポスターを作ろう

アップル製のMacBookをはじめとするPCや、iPadにiPhone、それにicloudでも利用できるプレゼンテーションアプリのKeynote(キーノート)。

直感的に操作できセンスの良いテーマがあるためプレゼンや資料作成にパワーポイントでなくKeynoteを使う方も多くいます。

また最近では学会ポスターをはじめとした各種ポスター用の原稿をこのKeynoteで作成して入稿される方も増えてきています。

Keynoteでポスターのような大きなサイズの原稿が作れるのか?

実は作れるんです!

ここではKeynoteでポスター用の原稿を作る時のページの設定方法をご紹介します。

Keynoteのページ設定

Keynoteのページサイズはここで指定できます。

keynote_Poster_page_size

右上の [書類] ⇒下の [スライドのサイズ] で [カスタムのスライドサイズ]を選択します。

するとスライドサイズを設定するウィンドウが開きます。

keynote_Poster_page_custom

ここで [ 幅 ] と [ 高さ ] の数値を入力してページ(スライド)のサイズを変更します。

入力欄の右横の pt って?なんでcmとかmmじゃないの?

Keynoteではページ設定にちょっとした癖があります。

cm や mmで指定できず、pt (ポイント) で指定しないといけないのです。

● ポイント ( pt )とは

印刷で使われる単位で、1ptは約0.35mmです [ 1インチ (25.4mm) の 72分の1 ] 。

1mmは 約2.83pt となります。

● ポイントに変換するには

mm (ミリ) → pt (ポイント)変換式は下記となります。 

              mm × 72 ÷ 25.4 =     pt

 例)設定したいサイズが 900mm ( 90cm ) であれば ポイント(pt)では

  → 900 mm × 72 ÷ 25.4 = 2551 pt となります。

 

●最大、最小サイズ

ページ(スライド)設定画面で数値を色々入力して検証してみたところ、

Keynoteで設定できる最大サイズは 6000 pt × 6000 pt で 

  cmになおすと 212cm × 212cmまでです。

ちなみに最小サイズは 200 pt × 200 pt  で

  mmだと 約70mm × 70mm となります。

2m以上のかなり大きなサイズから7cm程度の小さいサイズまで設定できますね。

 

サイズ設定早見表

Keynoteではページ(スライド)サイズを cm とか mm でなく、pt (ポイント)で指定しなければならないのがちょっと面倒な点です。そこでよく使用するサイズのpt (ポイント)への変換早見表を作りました。

 

● 定形の用紙サイズをポイントにすると
・縦に長い形用に [ 短辺 ]  [ 長辺 ] の順になってますが、横に長い形の場合は短辺長辺を逆に設定してください。
A0  84.1cm × 118.9cm 2384 pt × 3370 pt
A1  59.4cm × 84.1cm 1684 pt × 2384 pt
A2  42cm × 59.4cm 1191 pt × 1684 pt
A3  29.7cm × 42cm 842 pt × 1191 pt
A4  21cm × 29.7cm 595 pt × 842 pt
B0  103cm × 145.6cm 2920 pt × 4127 pt
B1  72.8cm × 103cm 2064 pt × 2920 pt
B2  51.5cm × 72.8cm 1460 pt × 2064 pt
B3  36.4cm × 51.5cm 1032 pt × 1460 pt
B4  25.7cm × 36.4cm 729 pt × 1032 pt

● 学会ポスター作成などでよく使用される定形外のサイズでは
90cm × 160cm 2551 pt × 4535 pt
90cm × 170cm 2551 pt × 4819 pt
90cm × 180cm 2551 pt × 5102 pt
90cm × 190cm 2551 pt × 5386 pt
90cm × 200cm 2551 pt × 5669 pt
90cm × 210cm 2551 pt × 5953 pt

100cm × 160cm 2835 pt × 4535 pt
100cm × 170cm 2835 pt × 4819 pt
100cm × 180cm 2835 pt × 5102 pt
100cm × 190cm 2835 pt × 5386 pt
100cm × 200cm 2835 pt × 5669 pt
100cm × 210cm 2835 pt × 5953 pt

 

もっと簡単にページ設定する裏技

Keynoteはパワーポイントと互換性があります。

パワーポイントではページ設定がcmで入力できるので、まずパワーポイントで希望サイズにページ設定をしたファイルを、Keynoteで開けば簡単です。

パワーポイントでのページ設定に関しては当ブログ内の パワーポイント スライドのサイズの変更は? をご参照ください。

また当ブログの本サイトにはパワーポイントの定形、定形外各種サイズに設定済みのPowerPointテンプレートをご準備しています。

そちらから必要なサイズのファイルを選んで、それをKeynoteで開けば簡単に設定できます。またパワーポイントをお持ちでなくてもこの方法は使えますので是非テンプレートをご活用ください。

※パワーポイントではページ設定における最大の数値は142.2cmまでのため、それ以上のサイズのテンプレートについては縦横比率が同じ縮小サイズのものとなっています。

パワーポイントの 各種サイズ設定済のテンプレートはこちらから

● パワーポイントのデータをKeynoteで開く

パワーポイントのファイルを 右クリック > このアプリケーションで開く > Keynote

で開くことができます。

Keynote_学会ポスター

たとえば A0サイズ に設定済のパワーポイントのデータをKeynoteで開いて、[ 書類 ] から ページ(スライド)サイズを確認すると、ちゃんと ポイント(pt) での A0サイズ 2384 pt × 3370 pt になっています。

Keynote_学会ポスターA0

● 全体を表示するには

A0サイズのような大きなページ(スライド)サイズに設定すると表示サイズが100%のままでは全体がわかりません。全体を表示するには、表示サイズを [ウィンドウに合わせる] にします。

 

PDFで保存して入稿

ポスターが完成したら、入稿用にPDFで保存しましょう。

※当社もですが、ほとんどの印刷所ではKeynote形式(.key)のままでの入稿には対応していません。

PDFでの保存は簡単です。

ファイル > 書き出す > [  PDF ]  を選択します。

Keynoteでポスター作成_PDF1

開いたウィンドウで、上のタブの[ PDF ]が選択されている状態で、[ イメージの品質 ]  で [ 最高 ] を選択してください。

※[ イメージの品質 ]  で [ 最高 ] を選択すると、KeynoteからPDFへ書き出した際に、配置されている画像の劣化が最小限に抑えられます。ただし、書き出したPDFのデータ容量は [ 標準 ] や [ 高 ] を選ぶよりも大きくなりますが、ポスター用の原稿には [ 最高 ] を選択されることをお勧めします。

最後に

PowerPointでは操作する為の知識が重要ですが、Keynoteでは直感的に操作できる点が魅力です。

またPowerPointは比較的高価格ですが、KeynoteはMac製品に付属しているので、その点においても魅力です。

こちらでご紹介させていただいたページ(スライド)サイズの設定方法と、PDFへの書き出しをご理解いただければ、ポスターをはじめ、様々な種類のデータの原稿作成に応用できます。是非ご活用ください。

お問い合わせ

KeynoteやPowerPointのポスターの作り方に関してご質問がありましたら、お気軽にこちらのフォームよりお問い合わせください。


学会ポスター印刷のご注文は安心のサイビッグネットへ

出来上がった原稿データを印刷業者に入稿した場合、普通は印刷可能なデータであればただちに印刷工程に進行しますが、サイビッグネットでは、必ずお客様にご確認ご了承をいだいてから印刷が進行いたします。熟練したスタッフに安心しておまかせください。

  1. ご入稿いただいた原稿データを問題がないかチェックします。
  2. お客様へ仕上がりイメージを添付したご確認のメールをお送りいたします。
  3. 当社からのメールをご確認いただき、問題がない場合は了承メールをご返信いただきます。(修正されたデータを再入稿いただいても大丈夫です)
  4. 了承メール受領後、印刷を進行し、発送いたします。

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