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タペストリーの製作|展示会タペストリーをパワーポイントで

展示会タペストリーの作り方 / パワーポイント

展示会など様々なイベント会場で自社製品の紹介などを掲示しなければならない時、吊るすだけで簡単に掲示出来て、コンパクトに丸めて持ち運びができるタペストリーは大変便利です。当社のタペストリー製作も多くの企業様、個人様にご利用いただいています。
ここでは展示会用のタペストリー (幅900mm×長さ1600mm) の原稿データを、パワーポイントで作成する方法をご紹介します。

 

スライドサイズを設定する

PowerPointを起動すると、まず「新規」で作成するスライドの選択画面になります。
※背景などが設定されているテンプレートも使用できますが、
ここでは基本の「新しいプレゼンテーション」を選択します。

すると、このように横長のスライドが表示されます。

※バージョン2010までは、起動後すぐにこのスライドが表示されます。

※最初に配置されている中央のテキストボックスは、グループ化できない等の不便さがあるため、ここでは削除します。

今回作成したいタペストリーのサイズは「90cm×160cm」ですが、PowerPointでは幅、高さともに最大で 142.22cm までしか設定することができません。この最大値 142.22cm を超える場合は、[縦:横]の比率が同じ縮小サイズでスライドを設定します。

 ※縮小サイズで作成したPowerPointデータを当社タペストリー製作のサイビッグネットへお送りいただければ「90cm×160cm」に拡大してタペストリーを仕上げます。

仕上がりサイズが「90cm×160cm」の場合は、 PowerPointのスライドのサイズ設定は、縮小サイズ(元のサイズと縦横比が同じ)の「78.75cm×140cm」に設定します。
[デザイン] > [スライドのサイズ] > [ユーザー設定のスライドのサイズ]
を開き、スライドのサイズ の 幅・高さのボックスに、数値(幅78.75cm×高さ140cm)を入力します。

※バージョン2013以降の場合、スライドのサイズを変更し「OK」を押すと、「最大化」か「サイズに合わせて調整」かの選択ダイアログが出てきますが、ここでは原稿がまだ白紙のためどちらを選んでも大丈夫です。ただし、もし文字や図を配置した後でスライドサイズ を変更する場合は、どちらか適切な方を選択してください。

※スライドサイズ設定済みのテンプレートはこちらからご利用いただけます。

 リンク先にて(定形外用)をダウンロードしてください。

 

文字を入力する①

文字を入力するには、テキストボックスを作成する必要があります。
まずはテキストボックスを作成しましょう。

テキストボックスを挿入して文字を入力する

[挿入] > [テキストボックス] > [横書きテキストボックスの描画] の順にクリックします。
マウスポインタが+の形になるので、文字を入力したい場所にドラッグ&ドロップして、
空(カラ)のテキストボックスを作成します。

テキストボックスの内側左上に、文字の入力位置を示すカーソルが点滅するので
そのままテキスト入力します。タイトルの文字を入れてみましょう。

 

文字のフォント・サイズ・色を変更する

入力直後の文字は、規定のフォント、サイズになっていますが、
文字のフォントやサイズ、色などは [ホーム] > [フォント] で簡単に変更ができます。

まずはテキストボックス内の文字すべてのフォントの種類と大きさを変更しましょう。
テキスト入力中はテキストボックスの枠が破線で表示され文字入力のカーソルが点滅しているので(テキストボックスの枠が表示されていない時は文字の上で一度クリックすると現れます)テキストボックスの枠(破線)をクリックします。すると文字カーソルが消えて、テキストボックスの枠が実線に変わります。

これがテキストボックスを選択している状態です。その状態のままフォント名の右はじにある下向き記号をクリックするとフォントの一覧がでてくるので、変更したいフォント(ここでは「Meiryo UI」)を選び、フォントサイズ欄をクリックして【180】と数値入力して「Enter」キーを押します。さらにフォント名の下にある「B(太字アイコン)」をクリックして太字にします。


テキストボックス内のフォントの種類と大きさが変更できました。
次に「NKE」の文字だけを赤色に変更したいと思います。

「NKE」の文字だけを選択した状態で「フォントの色」アイコンをクリックして「赤」を選択します。


「NKE」の文字色だけ赤に変更することができました。
「Super」の後ろで改行して2行にします。

 

文字を装飾する

文字色の変更だけであれば [ホーム] > [フォント] 内で出来ますが、文字の輪郭に色をつけたり、文字に影をつけたり立体(3D)にしたりなどの効果は [図形の書式] > [ワードアートのスタイル] で行います。[図形の書式]メニューはオブジェクトを選択した時に表示されます。


ここでは文字に「影」の効果をつけたいと思います。
テキストボックスを選択した状態で、[図形の書式] > [文字の効果] > [影] > [影のオプション] の順にクリックし、「図形の書式設定」の作業ウィンドウを表示させます。

次に作業ウィンドウ内の [影] … [標準スタイル] のアイコンをクリックし、「外側 オフセット:右下」を選択します。

よく見ると文字に影の効果はかかっているようですが、今回効果をかけたい文字のサイズがかなり大きいため、標準設定のままでは効果が弱いようです。そのため効果の設定値を少し調整します。同じく作業ウィンドウ内の [影] … [ぼかし] を「10pt」に、[影] … [距離] を「5pt」に変更します。これで「影」の効果は完了です。

 

画像を挿入する

画像を挿入する前に

スライドに画像を挿入する場合、挿入後に画質が落ちないように、画像の圧縮設定を行っておきます。
[ファイル] > [オプション] > [詳細設定] から、「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェックを入れることで、挿入画像の劣化(自動圧縮)を防ぐことができます。
(バージョン2010以降)

※上記の設定によりデータ容量が大きくなる可能性があります。画質を保持することよりもデータ容量を必要最小限に抑えたい場合は  [ファイル内のイメージを圧縮しない] のチェックは外し、その下の[既定の解像度]で用途に合った解像度を選択してください。

 

画像を挿入する

必要な画像を準備します。

[挿入] > [画像] の順にクリックし、表示されたダイアログ ボックスから画像を、参照・選択して [挿入] をクリックします。
※画像を選択する時に「Sift」キーを押しながらファイルを選択することで、複数の画像を一度に挿入することも可能です。

 

画像サイズを変更する

画像が挿入されたら、適切なサイズ・位置に配置できるように、画像サイズの調整(拡大・縮小およびトリミング)を行います。
画像の拡大・縮小
は、画像を選択した時に表示されるハンドル(画像を選択した時に周囲に表示される白い○)8つのうち、四角(よすみ)のいずれかをドラッグして行います。

画像のトリミング … 挿入した画像の特定の範囲だけ使いたい時は、周りの不要な部分をカット (=トリミング) します。

トリミングしたい画像を選択した状態で、[図の形式] > トリミングアイコン の順にクリックすると、画像の周囲8か所にトリミング用ハンドルが表示されます。

トリミング用ハンドルをドラッグで動かしてトリミング範囲を設定します。
※トリミング用ハンドルで囲まれた範囲の外側がカットされます。

トリミング位置が決まったら、もう一度 トリミングアイコン をクリックしてトリミング完了です。

 

上記の要領で挿入画像3点すべてのサイズ調整と配置を行います。

 

画像の見え方を確認する

画像データは点(ピクセル=画素)の集まりで構成されており、点の密度(=解像度)が高いほど綺麗に見えます。そのため、画素数の少ない画像を拡大し過ぎると、画像の密度(解像度)は低くなり、ぼやけて見えたり、ガタつきが出たり、画質は粗くなってしまいます。 ☆本サイト内関連ページ 画像解像度について

ここでは原稿データをタペストリーサイズに拡大⇒確認する簡易的な方法をご紹介します。

[表示] > [ズーム] の順にクリックし、[ズーム]ダイアログボックスを表示します。

 [ズーム]ダイアログボックス内、倍率の [指定] の数値が現在の表示倍率になります。原稿を仕上がりサイズと同じ実寸で作成している場合はここを「100%」にすれば良いのですが、今回はPowerPointのサイズ制限の関係上、「90cm×160cm」のタペストリーの原稿を「78.75cm×140cm」(縮小サイズ) で作成しています。原稿サイズ → 仕上がりサイズ は … 約114% ですので [指定] 欄に「114」と入力してOKを押すと、おおよそタペストリーサイズ実寸大での表示になります。その状態で画像が綺麗に見えているかを確認しましょう。もし粗く見えるようなら、より解像度の高い画像に差し替えます。

★ご注意ください…Office系アプリ(Word、PowerPointなど)の場合、解像度が低い画像はアプリ側の仕様で画面上ではガタつきを軽減して(ぼかして)表示されます。画面でぼやけて見える写真画像は、実際の仕上がりではガタついた粗いものになることがあります。画面で拡大表示してくっきり表示されることが必要です。


写真画像をおおよそ印刷実寸表示で見ても問題ないことが確認できました。

 

文字を入れる②

キャプションを入れる

画像の上にキャプション(説明文)を加えます。
先ほどの文字入力の時と同様に、[挿入] > [テキストボックス] > [横書きテキストボックスの描画] でテキストボックスを作成し、文字を入力します。

[ホーム] > [フォント] で入力した文字のフォントを「日本語…遊ゴシック、英数字…Century Gothic」に、サイズを「58」ptに、を「白」に変更します。

続けて [ホーム] > [フォント] 内の「文字の間隔」にて文字詰めを、[段落] 内の「行間」にて行間を調整します。

次にロゴマークと社名を下部に挿入します。

★ご注意ください…ロゴマークや社名(画像)に、WEB表示用の低解像度画像を使用した場合、仕上がりでは粗くなってしまうことがあります。適正な画質かどうか画面上で拡大表示してよくご確認ください。

 

最後に全体を確認しながらオブジェクトの配置や効果等の微調整をおこなって完成です!
 

 

いかがでしょうか?

今回は展示会用タペストリーの原稿データをパワーポイントを使って作成してみました。

是非皆さんもチャレンジしてみてください!

 

追記 業者への入稿について

完成したパワーポイントの原稿データでタペストリー製作を依頼する場合、
印刷業者によってはPDFで保存したものしか受け付けてくれない場合があります。
その時は下記の手順でPDFに保存してください。

※ちなみに当社サイビッグネットでは
 原則パワーポイントのままご入稿いただけます。

メニュー>ファイル>名前を付けて保存>ファイルの種類:PDF

(業者によってはPDF保存時のオプション設定が必要な場合もあります。)

 

※当社タペストリー製作の価格表へ

※また下記の当社本サイトでは各種サイズに設定済のパワーポイントのテンプレートをご準備しておりますので是非ダウンロードしてご活用ください。

 

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