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フォント

ポスターや展示パネル、タペストリーなどの大判印刷では、「フォント(文字のデザイン)」が仕上がりに大きく影響します。普段パソコンで資料を作るときにはあまり意識しない部分ですが、印刷になると文字が別のものに置き換わったり、レイアウトが崩れてしまうことがあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、フォントの基本的な仕組みを知っておくことが大切です。本ページでは、フォントの基礎から印刷データ作成時の注意点までを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

フォントと出力技術の変遷

創成期のコンピューターでは、文字の表示や出力は装置に組み込まれた固定的な書体に限られており、現在のようにフォントを自由に選択・変更するという概念はほとんど存在していませんでした。

その後、1980年代後半から1990年代前半にかけてDTPが普及し、画面で見たレイアウトをそのまま出力できるWYSIWYG(What you see is what you get)環境が主流になります。これにより多様なフォントが利用可能となり、画面上で使用したフォントをそのまま印刷結果に反映できるようになりました。
尚、当時の印刷方式には、
 (1)画面表示用のデータをそのまま印刷データとして送る方法と、
 (2)プリンタ側にフォントデータを転送して出力する方法がありました。

(1)は手軽である一方、品質や拡大に限界があり、(2)はPostScript(ポストスクリプト)と呼ばれる技術によって、高精細な印刷や大きなサイズの出力に適していました。

しかし現在では、これらの仕組みはOSやプリンタドライバの中で統合され、同一のフォントデータを用いて画面表示から印刷まで一貫して処理されるのが一般的です。そのため、特定の方式を意識することなく、画面で見たとおりのレイアウトや文字を高品質に出力できるようになっています。

フォント使用上の注意点

フォントを扱ううえで、いくつか注意が必要です。
従来は、出力時の環境にも同じフォントがインストールされていることが前提とされており、フォントが存在しない場合は代替フォントに置き換えられ、意図したデザインで出力できないという問題がありました。代替フォントに置き換わると、文字の幅や高さの違いによってレイアウトが崩れる原因になります。

現在では、PDF形式でフォントを埋め込むことにより、この問題を回避する方法が広く利用されています。ただし、PDFは環境差異を吸収できる一方で、内容の修正や細かな調整が難しくなる場合があるため、用途によって使い分けが必要です。

サイビッグネットでは、基本的にオリジナルファイル形式データでの入稿を推奨しており、
主な対応方法は次のとおりになります。

 (1) 使用しているフォントを事前に確認する
 (2) Adobe Illustratorで作成されたデータは、文字のアウトライン化を行う
 (3) Microsoft Officeなどで作成されたデータは、可能な限りシステム標準フォントを使用する
 (4) 標準フォント以外を使用している場合は、確認用としてPDFデータもあわせて入稿する

文字のアウトライン化は、フォントに依存せず確実に同じ見た目を再現できる方法ですが、後から文字の編集ができなくなる点に注意が必要です。そのためアウトライン化したデータは、アウトライン化する前のデータとはファイル名を変更して「別名で保存する」ことをお勧めします。
一方、PDFデータについては、本来「閲覧用」の形式であるため、見た目の再現性に優れる反面、画像のダウンサンプル(解像度の低下や品質劣化)が発生したり、修正作業には適さないといったことがあります。

これらの特性を踏まえ、用途や制作工程に応じて適切な方法を選択することが重要です。