大判印刷に限らず、印刷する際に自分が望んだ色を得ることは非常に難しいものです。
全く同じデータでも、印刷する環境が異なれば異なる色で印刷されてしまうといった難しさは変わらずとも、少しでも望みの色に近づけるために、色のしくみを知っておくのは決して無駄ではありません。むしろ、理想の仕上がりに近づくための確かな一歩となるでしょう。
色のしくみ
人間が色を知覚するためには光が不可欠です。
太陽光や照明の光が物体に当たり、その反射光が目に入ることで色として認識されます。
印刷では原則として、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのインクを、濃さや配置を調整しながら組み合わせて色を作ります。インクの種類や量の組み合わせによって、目に届く反射光が変わり、さまざまな色に見えます。
色には大きく分けて「光源色(発光色)」と「物体色」があります。
- 光源色:太陽や蛍光灯、ディスプレイのように、自ら光を発するものの色
- 物体色:物体が光を吸収・反射・透過した結果として見える色
カラーモードには光の3原色【RGB】と、色材の3原色【CMY】に【K】をプラスした【CMYK】がありますが、
【RGB】と【CMYK】の違いは、この2つの色の表現方法に対応しています。
- RGBは光を直接発する「加法混色(光源色)」の仕組み
- CMYKは光を吸収する「減法混色(物体色)」の仕組み
◆ 光の3原色 RGB
光の3原色は、赤(R)、緑(G)、青紫(B)の3色で表現されます。
Photoshopなどの画像ソフトで見るとRGBの数値がそれぞれ大きいと明るくなり、全ての光が一番強くなったときに白になります。RGBの機器にはモニタ、スキャナなどがあります。
それらは光源の種類やメーカーの技術の違い、機械の個体差により、その色の見え方には違いがあります。つまり同じデータでも、違うコンピュータやモニターで見ると色の見え方には若干の差が生じます。
◆ 色材の3原色 CMY+(K)
色材には通常 Cyan(C)、Mazenta(M)、Yellow(Y) の3色に、濃淡を表現するためのKey(K)…Blackの4色を使用します。最近ではその4色のほかにLightCyan、LightMagenta や Orange、Green などの色を加えることにより、より豊かな色表現を実現している印刷機もあります。
理論的には 3原色の Cyan、Mazenta、Yellow を同じ割合で混色するとグレーになりますが、実際は、色材に不純物が混入されているので完全なグレーにはなりません。
そのため、シャドウ部分の補正のためにBlackを加えメリハリをつけます。
◆ RGBとCMYK
RGBカラーとCMYKカラーは相互に変換することが可能ですが、再現できる色域(色空間)がそれぞれ異なるため、色みによってはRGB→CMYK、CMYK→RGB変換すると色がくすんでしまったり、階調(濃淡)が失われたりする場合があります。
一般的に印刷の場合はCMYKカラーを用いるため、通常プロセス印刷(オフセット印刷)では印刷用データもCMYKカラーで作成するのが主流ですが、最近の卓上プリンタ等のようにCMYK以外のインクを搭載し、CMYKカラーよりも広い色域での印刷を可能にした印刷機では、RGBカラーで作成したデータから印刷機側で最適な色変換を行い、RGBカラーにより近い出力ができるものもあります。
尚、サイビッグネットでは、印刷機側で最適な印刷色に変換し出力を行うため、CMYKカラーでもRGBカラーでも、どちらで作成されたデータからでも高発色な印刷が可能です。