大型印刷データのセオリーフォント
印刷時にはもうひとつ考慮しておかなければならないポイントがあります。それはフォントです。
通常、文章やデータを作成するときにはフォントはそれほど意識しないで作ることが多いと思います。
ここでは印刷データを作る際のフォントについての注意点をお話しします。


■ フォントの役目

もともと初期のコンピュータにはフォントはただ文字を表示するものがあるのみで、
出力機には出力用のフォントがあるのみでした。DTPが盛んになり、
WYSIWYG(What you see is what you get)つまりディスプレイで見たものを
そのまま出力結果として得られるという流れが主流になる中で、いろいろなフォントが
生み出されそれと同時に出力結果としても同じフォントの形で出力されるようになりました。
現在、出力結果を得る方法として、(1)画面に表示するデータをそのままに出力用のデータ
として流用する方法と、(2)出力機側にフォントデータをなんらかの形で転送し、
それを使用して出力する方法とがあります。
(1)の方法はほとんどのデスクトッププリンタ(Macintosh、Windowsとも)で採用されており、
非常にきれいな結果が得られますが、高精細な印刷、大きなサイズな印刷には向きません。
一方、(2)の方法はポストスクリプトといい、高精細な印刷や大きなサイズの印刷にも対応されています。
つまりフォントには画面表示用と出力機用の2種類がありますが、画面表示用はデータ作成環境で、
出力機用のフォントは出力する環境でのみ必要となります。

■ フォント使用上の注意点

サイビッグでは、大きなデータを扱いますので、(2)の方法を採用しています。
フォントを扱う場合、いくつかの注意が必要です。
まず、出力時の環境にあるフォントと同じものを使用することです。
どんな、ソフトでもデータ作成時に使用したフォントが印刷時の環境にない場合、
必ず代替フォントに置き換わります。ソフトとその設定によって、データを開くときに
メッセージが出てくるものもあれば勝手に代替フォントに置き換わってしまうものもあります。
このようなケースでは望んでそのフォントを使用した場合は同じ形では出力できませんので、
似たフォントに置き換えなければいけない作業が発生します。すると、似ているフォントでも
そのフォントが持つ幅、高さなどが微妙に変わりレイアウトが変わってしまう原因になります。
回避方法として、
(1)事前に使用フォントを確認する。
(2)アウトライン(フォントを図形化する)を取る。
(3)ビットマップ化する、などの方法があります。

(2)に関してはソフトによってアウトラインが取れるものとそうでないものがあります。
一般的にビジネス系のソフト(マイクロソフト関連)などはアウトラインを取ることができません。
また、Illustratorをお使いの場合は必ずフォントのアウトラインを取り、お送り下さい。
(3)について、Photoshopなどのデータで文字レイヤを作成した場合は、Photoshopデータであっても
その使用フォントがない環境でデータを開きますと警告がでて代替フォントに置き換えなければいけません。
このようなデータの場合は必ずビットマップ化(ラスタライズともいいます)し、お送り下さい。

 

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